ジョージア人ジャーナリストがステッカー抗議で再び罰金 裁判所が2度目の処分
Posted about 2 months ago by Anonymous
抗議ステッカー問題で2回目の罰金処分
バトゥミ(Batumi)市都市裁判所のマリアナ・フォマエワ判事は6月18日、メディア機関「バトゥメレビ(Batumelebi)」と「ネトガゼティ(Netgazeti)」の拘禁中のディレクターであるムジア・アマグロベリ(Mzia Amaglobeli)氏に対し、バトゥミ警察本部に抗議ステッカーを貼ったとして1,000ラリ(約52,000円)の罰金を科した。弁護団によると、同様の行為に対する罰金はこれで2度目となる。
3月にも同種の罰金処分
アマグロベリ氏は3月に警察への不服従を理由とする行政処分で既に罰金を支払っている。しかし弁護側は、警察の言う「不服従」事件が、1月のステッカー抗議に関連した違法逮捕を正当化するために創作されたと主張している。
刑事事件との並行処分に懸念
今回の罰金処分は、アマグロベリ氏が別の刑事事件で起訴されている状況下で下された。同氏は警察官の顔を殴ったとの嫌疑で禁固4~7年を求刑されており、現在も裁判が継続中だ。人権団体からは、政府が複数の法的処分を並行して活用し言論圧迫を強めているとの指摘が上がっている。
国内外からの注目集まる事態
アマグロベリ氏が率いるメディアはジョージア政権の批判報道で知られ、今回の一連の処分は2024年議会選挙を控えた同国で言論の自由が後退しているとする国際監視団体の懸念を強める結果となった。欧州評議会は先月、ジョージア政府に対しメディア脅迫事件の徹底調査を要請している。
現地の弁護士組合は「同一の行為に対して二重処分を科すのは法的手続きの乱用」と批判し、上級審での逆転を目指す方針を示している。今後の司法判断が同国の民主主義体制を測る重要な指標となる。
メディアソース: civil.ge