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ジョージア主要テレビ局Mtavari Arkhi、5月1日放送終了 政権批判で

Posted 3 months ago by Anonymous

政治批判局が活動停止へ 最後の希望も断たれる

ジョージア(საქართველო/Sakartvelo)の主要テレビ局Mtavari Arkhi(მთავარი არხი)が、4月28日にSNSで正式に放送活動の再開を断念し、5月1日から完全に放送を停止すると発表しました。同局は2019年に設立され、現政権「ジョージアの夢」(ქართული ოცნება/Kartuli Otsneba)に対して批判的な報道姿勢を維持してきました。

長期中断から完全閉局へ

2月15日から放送を中断していた同局は、連続ドラマや再放送のみを流す状態が続いていました。局ジャーナリストのタティア・ツォツォナヴァ(Tatia Tsotsonava/თათია წოწონავა)は「今日、最後の希望も消えた」とFacebookに投稿。同局創設メンバーのニカ・グヴァラミア(Nika Gvaramia/ნიკა გვარამია)は「別の形で再出発する」と新たな展開を暗示しました。

内部対立と財政問題が混乱招く

最近数ヶ月間、同局では激しい内部対立が表面化。ゼンザル・オクアシヴィリ(Zaza Okuashvili/ზაზა ოქუაშვილი)元共同創業者を中心とするグループが、ジョージ・ガブニア(Giorgi Gabunia/გიორგი გაბუნია)現ゼネラルディレクターを「意図的な運営妨害」と非難する一方、オクアシヴィリ側は「財政操作により人工的な破綻状態に追い込まれた」と反論しています。

ジャーナリストたちの新たな活路

4月初旬からは主力アナウンサーが次々にYouTubeへ移行。ナティア・ゴグサゼ(Natia gogsadze/ნათია გოგსაძე)とテア・アデイシュヴィリ(Thea Adeishvili/თეა ადეიშვილი)は新番組「On Time」を、エカ・クヴェシタゼ(Eka Kvesitadze/ეკა კვესიტაძე)は「Mismine Media」を立ち上げています。

ジョージアメディアの自由を巡る懸念

今回の閉局決定は、政権批判メディアへの圧力が強まっているとの懸念を再燃させています。欧州連合(EU)加盟候補国であるジョージアでは、メディアの独立性が民主化進捗の重要な指標とされており、今後の国内外の反応が注目されます。

メディアソース: civil.ge

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