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ジョージア主教が暗殺計画を暴露 政府関係者関与と検察捜査開始

Posted about 2 months ago by Anonymous

宗教指導者への暗殺未遂事件が発覚

ジョージア(グルジア)南東部に位置するマルネウリ=フジャビ教区(Marneuli and Hujab Eparchy)のギオルギ・ジャムデリャニ主教(Giorgi Jambdeliani)が6月8日、礼拝中に「現政権関係者による暗殺計画」の存在を公表しました。政府側からは具体的な反論がなく、事件の真相をめぐる捜査が進展を急いでいます。

教区内部者が暗殺役担う不自然さ

告発内容によると、ジャムデリャニ主教の管轄下にある修道院の修道士が暗殺計画に加担。この人物は「食事への毒物混入」か「皮膚吸収型の致死性毒薬」の使用を命じられていたとされます。同主教は「暗殺手段について極めて専門的な知識を要する手法が選択された」と指摘。事件の背後に組織的な関与が存在する可能性を示唆しています。

検察庁が重大犯罪捜査を開始

事件発覚を受け、ジョージア検察庁(Prokuratura)は刑法第18条(犯罪準備)と第108条(殺人未遂)に基づく捜査を正式開始。「宗教指導者への攻撃は国家の安定を揺るがす重大事案」として、政府関係者を含む可能性がある捜査対象のリスト作成を進めています。

政教関係の緊張背景に

ジョージア正教会は人口83%の信者を抱える国内最大の宗教組織。近年、政権与党「ジョージアの夢」との関係悪化が指摘される中で起きた今回の事件は、政治と宗教の対立が先鋭化する可能性をはらんでいます。インターネット上では「宗教的指導者を標的とする異常事態」との批判が噴出しています。

捜査当局は事件の全容解明を公約していますが、政府高官の関与が事実であれば、ジョージアの政治情勢に大きな影響を及ぼす事態となる注目を集めています。

メディアソース: civil.ge

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