ジョージア与党が野党指導者を再召喚 調査委員会の動向に注目

主要野党指導者3名に再召喚状

ジョージア（グルジア）与党「ジョージアの夢」が、野党指導者3名を国家運動党活動調査のための臨時調査委員会に再召喚した。対象となったのはギオルギ・ガハリア（Giorgi Gakharia）元首相、マムカ・ハザラゼ（Mamuka Khazaradze）「レロ・ジョージアのための党」党首、ニカ・グラミア（Nika Gvaramia）「新党」党首。

ガハリア元首相への新たな捜査

ガハリア元首相には、検察当局が新たに2019年の内務大臣在任時の捜査を開始。当時の占領ライン国境警備所設置問題が焦点となっている。同氏は4月の初回召喚には応じたものの、今回の再召喚への対応は未発表だ。

ボイコット続く野党指導者

グラミア党首は調査委員会のボイコットを理由に現在勾留中。6月17日にオンラインでの証言を認める2度目の召喚状を受け取ったが、本人は出廷拒否の意向を示している。保釈中のハザラゼ党首も同様に再召喚を受けながら出席を拒否すると表明した。

政治対立の背景

調査委員会を巡る対立は、欧州統合政策を巡る国内の政治対立を反映。与党側は野党の透明性を、野党側は政権の報復的措置だと主張している。今回の再召喚劇は、EU候補国となったジョージアの民主的プロセスへの国際的注目を集める中で実施された。

ジョージアの夢政権と野党勢力の対立は今後も続く見通しで、次期総選挙（2024年10月）を控えた政局の行方が注目される。

メディアソース: civil.ge