ジョージア・バトゥミで10歳少女わいせつ事件 容疑者を逮捕
バトゥミ(Batumi)市街地で発生した事件概要
ジョージア(グルジア)の主要観光地であるバトゥミ(Batumi)市で7月10日、10歳の少女に対するわいせつ事件が発生しました。現地警察は翌11日、容疑者として29歳の地元男性を緊急逮捕しました。現場は観光客でにぎわう市中心部のアパートで、少女は知人宅を訪問中に被害に遭ったとされています。
警察の迅速な対応と容疑者の経歴
捜査当局によると、容疑者は建設作業員として働くデイヴィット・ゴグリッゼ(Davit Gogolidze)氏(29)。警察は防犯カメラの映像解析と目撃証言から72時間以内に身柄を確保しました。現在、刑法179条(未成年者に対する性的暴行)の適用を検討中で、最大15年の禁固刑が科される可能性があります。
日本との関連性と注意喚起
ジョージア政府観光局の統計では、2023年に同国を訪問した日本人観光客は約1万2千人に達し、バトゥミは首都トビリシ(Tbilisi)に次ぐ人気観光地となっています。在ジョージア日本大使館は事件を受け、現地日本人向けに以下の安全対策アドバイスを発表:
- 夜間の単独行動を控える
- 緊急連絡先(警察:112/大使館:+995 599 506 100)を携帯する
- 現地ガイド同伴時の行動を推奨
ジョージアの犯罪統計と法整備の現状
内務省の最新データ(2024年6月)によると、同国全体の凶悪犯罪発生率は10万人あたり2.1件と欧州平均を下回っています。ただし、外国人観光客を標的としたスリや強盗が夏季に20%増加する傾向があります。2022年施行の児童保護法改正により、未成年者への犯罪に関しては保釈不可となっており、今回の事件でも早期の起訴が予想されます。
観光業界への影響と対応
バトゥミ観光協会会長のニノ・ツェレテリ(Nino Tsereteli)氏は「5つ星ホテルエリアの警備員数を30%増員した」とコメント。市内の主要ホテルでは、日本人客向けに日本語対応のセキュリティガイドを配布する対策を開始しています。
ジョージアの安全神話に衝撃が走る中、同国政府は速やかな司法手続きと観光地の安全確保へ向けた取り組みを進めています。日本からの渡航者に対しては、文化的習慣の違いを理解しつつ、基本的な防犯意識を持つことが求められています。
メディアソース: interpressnews.ge