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ジョージア・トビリシ 警察官襲撃事件 サバ・ジキア被告の裁判進捗

Posted about 2 months ago by Anonymous

事件の概要と公判開始

ジョージア(グルジア)の首都トビリシ(Tbilisi)で発生した警察官襲撃事件の裁判が注目を集めています。被告のサバ・ジキア(Saba Jikia)氏は、2023年5月に市内中心部で警官2人に暴行を加えた容疑で起訴されました。事件当時、反政府デモが活発化する中での出来事として、政治的な背景が指摘されています。

法廷での主張と証拠

検察側は監視カメラ映像を主要証拠として提示。映像にはジキア被告が警棒で警官の頭部を殴打する様子が記録されており、「計画的かつ暴力的な犯行」と主張しています。これに対し弁護側は「正当防衛の可能性がある」と反論。デモ参加者への過剰な警察権力行使が事件を引き起こしたと主張しています。

政治的背景と国際的反応

ジキア被告は野党系活動家として知られ、事件発生時は「外国影響力透明化法」に反対する抗議活動が激化していました。欧州連合(EU)の監視団は「司法手続きの透明性確保」を要請。日本政府も在ジョージア大使館を通じ、自国民にデモ現場への接近回避を呼びかけています。

今後の見通し

次回公判は8月20日に予定されており、被害警官の証言が焦点となります。最高刑は懲役10年とされる中、判決が国内の政治情勢に与える影響が懸念されています。現職のサロメ・ズラビシュヴィリ(Salome Zourabichvili)大統領は声明で「法の支配を尊重すべき」と述べ、司法判断への介入を否定しています。

トビリシ地方裁判所の関係者は取材に対し「証拠の精査に必要な時間を確保する」と説明。事件の行方は、ジョージアの民主主義の成熟度を測る試金石として国内外から注視されています。

メディアソース: geinfojp.wordpress.com

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