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ジョージア・トビリシのヨーロッパデー大規模行進 5月9日の開催場所と模様

Posted about 1 month ago by Anonymous

大規模行進の開催概要

5月9日のヨーロッパデーに、ジョージア(グルジア)の首都トビリシ(Tbilisi)で大規模なデモ行進が実施されました。行進は午後5時から、議事堂前・マルジャニシヴィリ広場(Marjanishvili)・第一共和国広場・アブラバリ地下鉄駅(Avlabari)の4ヶ所を出発点として始まりました。

行進経路と最終地点

参加者たちはムトクヴァリ川の河畔で合流後、ヨーロッパ広場(Europe Square)を目指して行進。同広場では特設ステージが設置され、過去の抗議活動で拘束された参加者の家族らが集会参加者に向けてスピーチを行いました。

主催者声明の要点

主催団体は声明で「ジョージアが選択した欧州統合の道」を強調。「連合協定締結」「ビザ免除」「EU候補国地位」などの成果は国民が勝ち取ったものだと指摘しつつ、現在の与党「ジョージアの夢(Georgian Dream)」政権が欧州統合のプロセスを阻害していると批判しました。

「11月28日にイラクリ・コバヒゼ(Irakli Kobakhidze)首相が表明したEU加盟プロセスの停止は、憲法と国民の意思に反する」
「ロシア政権の圧力にもかかわらず、国民は欧州統合の道を堅持している」

抗議活動の背景

今回のデモは政権に抗議する連続抗議活動の163日目に当たります。主催者側は政府を「非民主的で反欧州的な政権」と位置付け、以下のリスクを指摘:

  • 欧州統合の将来に対する脅威
  • 教育制度・経済発展・国家安全保障の危機

象徴的な光景

参加者たちはトビリシ市内でジョージア国旗とEU旗を掲げて行進。特に平和橋(Peace Bridge)で巨大なEU旗を広げるパフォーマンスが注目され、歴史的城塞メテキ教会(Metekhi Church)からヨーロッパ広場にかけても両旗が掲揚されました。

歴史的意義と市民の意思

ワフタング・ゴルガサリ王の像周辺で市民が掲げた旗々は、ジョージアの中世から続く欧州との絆を象徴。拘束者の父親ズラブ・ツェツクラーゼ(Zurab Tsetskhladze)氏は「自由と民主主義を求める若者たちの声を無視するな」と訴えました。

ジョージアでは2003年のバラ革命以来、欧州統合を求める市民運動が継続。今回の大規模行進は、ロシアの影響力拡大を警戒するEU諸国に対し、国民の強い意志を示す重要なメッセージとなりました。

メディアソース: civil.ge

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