ジョージア・エルグネティでIPRM第125回会合 インシデント対応と国境問題を議論
Posted about 2 months ago by Anonymous
会合の主要議題と議論の概要
ジョージア(グルジア)南西部のエルグネティ(Ergneti)で6月11日、インシデント予防・対応メカニズム(IPRM)の第125回会合が開催された。ジョージア国家保安庁(SSG)の発表によると、前回会合以降の占領地域と占拠ライン沿いで発生した重大事案が詳細に検討された。
主要な焦点となった課題
SSG代表団は、タマズ・ギントゥリ(Tamaz Ginturi)殺害事件の関係者処罰を強く要求。また、違法拘束されている全員の即時無条件解放を訴えた。特に注目されたのが「最近確認された違法な国境化(ボーダリゼーション)の事実」への非難表明だった。
EU監視団の見解と複合的問題
欧州連合監視ミッション(EUMM)は声明で、行政境界線全通行ポイントの機能完全回復を改めて要求した。参加者間では、以下を含む複数課題が議論された:
- 武力衝突の影響を受ける住民の安全保障
- 移動の自由への制約
- 高齢者介護支援の必要性
- 文化遺産保護と排水問題
南オセチア側の主張
事実上独立状態にある南オセチア(現地呼称:ツヒンヴァリ/Tskhinvali)側は、チョルチャナ=ツネリシ(Chorchana-Tsnnelisi)警察検問所の撤去要求を再提起した。
今後の展開
次回IPRM会合は7月21日に予定されており、引き続き地域の緊張緩和に向けた対話が継続される見込みだ。ジョージア政府は占領地域の安定化と国際法に基づく領土保全の実現を目指している。
メディアソース: civil.ge