ジョージア・エルグネティで事件防止策と国境問題を協議 – IPRM第125回会合開催
Posted about 14 hours ago by Anonymous
主要議題と安全保障問題
南オセチア紛争後の管理ライン付近にあるエルグネティ(Ergneti)で6月11日、事件防止・対応メカニズム(IPRM)の第125回会合が開催されました。ジョージア国家保安局(SSG)の発表によると、前回会合以降に占領地域と占領境界線沿いで発生した全ての重大事件が詳細に検討されました。タマズ・ギントゥリ(Tamaz Ginturi)殺害事件の犯人処罰を改めて強く要求するとともに、不当拘束されている全ての人物の即時解放が議論されました。
EU監視団の姿勢と地域課題
欧州連合(EU)監視ミッション(EUMM)は、占領境界線沿いの全ての検問所完全再開を要請。参加者間では、移動制限問題や高齢者ケアの義務、文化遺産保護、廃水処理問題など、紛争影響下の住民が直面する課題について意見交換が行われました。「ボーダリゼーション(境界線策定)」と呼ばれるロシア側の越境行為が厳しく非難され、最近確認された複数の不法事例が取り上げられました。
南オセチア側の主張
南オセチア(ツヒンヴァリ/Tskhinvali)の事実上の当局は、チョルチャナ-ツネリシ(Chorchana-Tsnelisi)警察検問所の撤去問題を再度提起。これに対しジョージア側は、同検問所が国際的に承認された境界線を越境して設置されていると主張しています。
次回開催日程と今後の展開
次回のIPRM会合は7月21日に開催予定。EUMMは「対話継続が緊張緩和の鍵」とする声明を発表し、国連やOSCE関係者が安全保障環境改善に向けた建設的議論を継続する重要性を強調しました。
※ジョージア政府は南オセチアとアブハジアをロシアによる占領地域と認定しています。IPRMは2008年の南オセチア紛争後に設立された紛争管理メカニズムで、ジョージア・ロシア双方および国際機関が参加しています。
メディアソース: civil.ge