ジョージア・アハリ党ニカ・グヴァラミア党首に予備拘禁決定 政治弾圧問題再燃
Posted about 14 hours ago by Anonymous
グヴァラミア党首 法定義務違反で拘束
ティビリシ(Tbilisi)市裁判所は6月16日、与党「ジョージアの夢」政権が主導する議会調査委員会への出頭義務を果たさなかったとして、野党「アハリ党」党首のニカ・グヴァラミア(Nika Gvaramia)に対し予備拘禁を決定した。グヴァラミア氏は13日の調査委員会招集に応じなかったため、400万ラリ(約2億800万円)の保釈金支払いを命じられていたが、これを拒否。自らルスタヴィ(Rustavi)刑務所に出頭し拘束された。
野党指導者ら相次ぐ拘束
同様の措置は既に「アハリ党」創設者のニカ・メリア(Nika Melia)前党首と、野党連合「ギルチ=より多くの自由」のズラブ・ジャパリゼ(Zurab Japaridze)党首にも適用されている。さらに戦争中の元国防相イラクリ・オクルアシヴィリ(Irakli Okruashvili)も保釈金未納を理由に拘束されている。
政治的背景と国際社会の懸念
「ジョージアの夢」政権は2024年議会選挙を控え、野党勢力への圧力を強めていると批判されている。国際人権団体は「議会調査委員会を政治弾圧の手段に転用している」と指摘。EU(欧州連合)も司法制度の政治利用に懸念を示し、加盟候補国の要件達成に向けた継続的進展を求めている。
今回のグヴァラミア氏拘束は、ジョージア国内で再燃する政治的自由の抑圧問題に新たな火種を投げかけた。今後も政権と野党の対立激化が予想される中、民主主義の行方が国際社会の注目を集めている。
メディアソース: civil.ge