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ジョージアのMtavari Arkhiが5月1日に放送停止へ 批判的メディアの終焉

Posted 3 months ago by Anonymous

批判的メディアの終焉

ジョージアの主要な反体制系テレビ局Mtavari Arkhi(მთავარი არხイ)が、2024年5月1日をもって完全に放送を停止することが明らかになりました。同局のジャーナリストらが4月28日、ソーシャルメディアを通じてこの事実を公表しました。

長期にわたる放送中断

Mtavari Arkhiは2024年2月15日から通常放送を停止し、ドラマや再放送のみを流す状態が続いていました。ジャーナリストのTatia Tsotsnava(თათია წოწონავა)氏はFacebook投稿で「今日、最後の希望も消え去った」と述べ、完全閉鎖への決断を示唆していました。

経営陣内の対立

同局では今年初頭から深刻な内部対立が続いていました。共同創業者であるZaza Okruashvili(ზაზა ოქუაშვილი)氏が任命したディレクターとの間で、運営方針を巡る紛争が発生。現経営陣側は「政権与党『ジョージアの夢』による介入」を主張する一方、Okruashvili氏側は「財務的不正」を指摘するなど、責任のなすり合いがエスカレートしていました。

新たな活動拠点へ

放送停止に先立ち、主要キャスター陣は既にYouTubeチャンネルでの活動を開始しています。Natia Gogesadze(ნათია გოგესაძე)氏らは「On Time」を、Eka Kvesitadze(ეკა კვესიტაძე)氏は「Mismine Media」をそれぞれ立ち上げ、新たな情報発信の場を確保しています。

政治的背景と影響

この閉鎖決定は、ジョージアにおけるメディアの自由を巡る懸念を再燃させています。EU加盟候補国として民主的基準の達成が求められる中、政府批判的なメディアの存続が困難になる状況は、国際的な監視の目を強める要因となりそうです。特に、日本との関係強化を進めるジョージア政府にとって、言論の自由を保障する姿勢が今後の外交にも影響する可能性があります。

Mtavari Arkhiの閉鎖は単なるメディアの消滅ではなく、ジョージアの民主主義の健全性を測る重要な指標として、国内外の注目を集め続けることになるでしょう。

メディアソース: civil.ge

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