← Back to all articles

ジョージアのジャーナリスト裁判にEU議員が懸念 政治的迫害とEU加盟への影響指摘

Posted 28 days ago by Anonymous

欧州議会議員が「政治的迫害」と非難

オーストリア出身の欧州議会議員レナ・シリング(Lena Schilling)氏が、ジョージア(グルジア)のジャーナリストムジア・アマグロベリ(Mzia Amaglobeli)の裁判を視察するため現地を訪問。5月16日にバトゥミ(Batumi)市で行われた法廷を傍聴後、この裁判を「政治的迫害」と厳しく批判した。

シリング議員は現地メディア「サモカラコ・サカルトヴェロ(市民のジョージア)」に対し、「今日法廷で目にしたものは法の支配ではない。アマグロベリ氏は沈黙を強いられた。証拠として提示されたのは笑止千万な告発内容だ」と述べ、司法手続きの不備を指摘した。

EU加盟への影響に言及

人権問題に積極的に取り組む同議員は、この裁判を「EUの価値観に対するジョージアの忠誠心を試す試験」と位置付け。「ジョージアが欧州の道に戻り、EU加盟国となることを心から願っている」と述べつつも、民主的な市民社会の支援が必要だと強調した。

「権威主義体制は活発な市民社会を最大の敵と認識している。彼らとの戦いは私たちの戦いでもある」と語り、国際社会の関与の重要性を訴えた。

アマグロベリ記者の事件概要

アマグロベリ記者は2025年1月12日、バトゥミ警察長官イラクリ・ドゲブアゼ(Irakli Dgebuadze)への暴行容疑で逮捕された。ジョージア刑法353条に基づき、4年から7年の禁錮刑が求刑されている。

シリング議員は「アマグロベリ氏のケースは孤立した事件ではない」と指摘。「勇気ある女性ジャーナリストが沈黙を強いられる世界的な傾向を反映している。彼女の勇気はジョージア全体に希望を与える」と評価した。

EUとの関係に影

今回の裁判をめぐる動向は、ジョージアのEU加盟プロセスに影響を及ぼす可能性が高い。EU側が民主主義の基準遵守を強く求める中、司法制度の透明性が改めて問われる事態となっている。

メディアソース: civil.ge

そのほかの記事

オクパイ地域の治安課題が集中協議 第125回IPRM会合

ジョージア(グルジア)南部のエルグネティ(Ergneti)で6月11日、紛争予防・対応メカニズム(IPRM)の第125回会合が開催されました。ロシアの実効支配下にある南オセチア分離地域の治安情勢が主要… ...

ジョージア人戦闘員22歳がウクライナ戦線で死亡 爆破装置で攻撃か

訓練基地で発生した爆発事故 ウクライナ戦線で戦っていた22歳のジョージア人戦闘員デメトレ・ダルチア(Demetre Darchia)が死亡した。ジョージア(グルジア)外務省が6月12日、市民団体「サモ… ...

ジョージア・ハンガリー首相が7度目の会談 政府間会合で連携強化

両国首相の頻繁な会談が示す緊密な関係 ジョージア(グルジア)の「ジョージアの夢」政権代表団が6月11-12日、ハンガリー公式訪問を実施しました。ハンガリーのヴィクトール・オルバン(Viktor Orb… ...
← Back to all articles
🇬🇪 ジョージア ニュース

ジョージア(旧グルジア)の最新ニュースを日本語でお届け

ジョージア国情報ジョージアの歴史ジョージアの政治ジョージアの経済ジョージアの文化

© 2025 ジョージア🇬🇪ニュース