ジョージアで車なし市民に駐車違反罰金 技術的障害が原因と警察が説明
Posted about 2 months ago by Anonymous
不可解な罰金通知に市民混乱
2025年4月23日、ジョージア(Georgia/サカルトヴェロ)で車を所有していない市民複数が駐車違反による罰金5,000ラリ(約20,000円)の通知を受けたことが明らかになった。今回の事態について、警察は「技術的障害」が原因だと説明している。
自動化システムに起因する誤発行
内務省は声明で、自動車ナンバー認識システムの誤作動により、対象外の個人に誤って罰金通知が発行されたと認めた。公式発表によると、自動車を所有していないクウェトゥナ・ケラーシュヴィリ(Qetuna Qerashvili)氏に対し、8日付で「路駐違反」の罰金が課された事例などが報告されている。
抗議活動参加者との関連性
注目すべきは、今回の罰金額が道路封鎖への参加者に科される制裁と同額である点だ。イヴァ・ペズアシュヴィリ(Iva Pezuashvili)氏は「存在しない車両が集会規制法違反に問われた」とフェイスブックで告発。正規の手続きを経ずに罰金通知が発送された経緯に疑問を呈している。
専門家が指摘する法的手続きの問題点
法務専門家のニカ・シモニシュヴィリ(Nika Simonishvili)氏は、「警察が大量の罰金処理を簡略化した結果、法的要件を無視する事態が起きた」と分析。本来必要な書面による正式通知を省略した点が手続き違反にあたると指摘する。
背景にある政治的抗議
ジョージア政府は過去5ヶ月にわたり、EU(欧州連合)加盟関連法案をめぐる抗議活動の参加者に対して、平均月収の2倍に及ぶ高額罰金を課してきた。市民団体はこれを「表現の自由の抑圧」と非難しており、今回の誤送付事件は制度の濫用懸念に拍車をかけている。
今後の対応に注目
内務省はシステム不具合の修正を表明したが、政治的反対派への威圧的措置との関連性が疑われる中、透明性ある説明が求められている。政府当局は今週中に詳細な調査結果を公表する予定だ。
メディアソース: police.ge