ジョージアでイスラム国関連の外国人拘束 爆発物専門家の関与判明
Posted 3 months ago by Anonymous
国家保安局が国際手配犯をルスタヴィで逮捕
ジョージア(グルジア)の国家保安局(SSS)は5月2日、首都トビリシ近郊の都市ルスタヴィ(Rustavi)で、国際刑事警察機構(インターポール)の手配を受けた外国人男性1名を拘束したと発表しました。同容疑者はイスラム国(ISIS)への関与が疑われており、爆発物処理の専門家として組織内で重要な役割を担っていたことが判明しています。
中東での活動歴と専門技能
SSSの調査によると、被疑者は2014年に中東地域に渡航後、イスラム国に加入。爆発物関連の高度な専門知識を有し、同テロ組織の「特に重要な活動」を指揮していたとされます。家宅捜索では電子機器を含む物的証拠が押収され、現在詳細な分析が進められています。
国際協力によるテロ対策
今回の逮捕は外国政府の要請を受けて実施されたもので、ジョージア当局が国際テロ対策に積極的に協力している姿勢が浮き彫りになりました。SSSは被疑者の国籍や氏名を非公開としていますが、同国では過去3年間で少なくとも10件のISIS関連逮捕事例が報告されています。
ジョージアの治安体制強化
黒海に面するジョージアは、中東と欧州を結ぶ地理的重要性からテロの経由地となるリスクを抱えています。政府は2023年、国家保安局の権限強化法を可決するなど、国際的なテロ組織への対処能力向上に注力。今回の摘発はこうした取り組みの成果と見られています。
日本政府もジョージアと2015年に犯罪捜査共助協定を締結しており、国際テロ対策における両国の連携が注目されます。在ジョージア日本国大使館は渡航情報で「高リスク地域ではないものの、公共施設等では警戒を」と呼びかけています。
メディアソース: civil.ge