ジョージア「旗焼却」活動家に10日間拘束 反政府デモ関連で波紋
Posted about 2 months ago by Anonymous
トビリシ市裁判所が活動家を拘束
ジョージア(グルジア)の首都トビリシ(Tbilisi)市裁判所は4月1日、反政府デモに参加している活動家ウチャ・ケマシュヴィリ(Ucha Kemashvili)氏に対し、「警察の命令に従わなかった」として10日間の行政拘束を言い渡しました。しかし本人と支援者は、これが議会議事堂前で行われた与党「ジョージアの夢」の旗焼却事件との関連を疑っています。
旗焼却行為との関連性に疑念
ケマシュヴィリ氏はこれまで度々政府批判デモに参加し、集会参加者に警棒を配布するなど先鋭的な活動で知られていました。拘束の公式理由は行政違反法第173条(警察官の命令不服従)違反とされていますが、2023年11月に同氏が与党の旗を焼却した映像がソーシャルメディアで拡散されて以降、当局の監視対象となっていた経緯があります。
ジョージア政府と市民社会の緊張続く
ジョージアでは2023年春から「外国影響力法案」を巡る大規模な反政府デモが続いており、5月の総選挙を控えた政局が緊迫化しています。今回の拘束処分に対し、市民社会団体「透明性国際ジョージア」は「表現の自由を制限する不当な措置」と批判。政府側は「法秩序維持のための正当な対応」と反論しています。
国際社会の懸念高まる
欧州連合(EU)は2023年12月にジョージアにEU候補国地位を付与したものの、民主化の後退を懸念する声が国際人権団体から相次いでいます。今回の措置が2024年5月の総選挙前の言論封じ込めと受け取られる可能性も指摘されており、今後の対応が注目されます。
メディアソース: civil.ge