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ジョージア、国際人身売買組織メンバーをフランスへ引渡し 捜査協力で逮捕

Posted 3 months ago by Anonymous

国際協力での逮捕と引き渡し

ジョージア(グルジア)政府は2024年5月20日、フランス共和国で活動するトランスナショナル犯罪組織の人身売買容疑で国際手配されていた人物の引き渡しを実施した。この件はジョージア検察庁が公式に発表し、両国の法執行機関の緊密な連携が注目された。

捜査の経緯

捜査当局によると、ジョージア内務省がフランス側との共同捜査により容疑者を拘束。フランス警察は2024年当初からインターポールの赤手配(レッドノーティス)を通じて被疑者を追跡していた。ヨーロッパにおける人身売買ネットワークの解体に向けた国際協力の成功例として評価されている。

ヨガスクールを隠れ蓑にした犯行

現地メディアの報道では、犯罪組織が「タントラ・ヨガスクール」をカモフラージュに使用。性搾取目的で少なくとも7人をフランスに移送し、組織の一部幹部が関与したとされる。被害者の国籍や具体的な被害内容については、現在も詳細な調査が継続中だ。

司法手続きの過程

ジョージア司法省は2025年4月16日、最終的な引渡し決定を下した。全ての司法審査を経た上での判断で、刑務所管理局職員がフランス当局に被疑者を引き継いだ。両国の法的枠組みに基づく迅速な手続きが特徴的だった。

ジョージアの人身売買対策

ジョージア当局は近年、人身売買撲滅を重点課題に掲げ、EU諸国との協力強化を推進。2022年米国国務省報告書でも対策の進捗が一部評価されるなど、国際社会との連携をアピールする姿勢がうかがえる。

今回の事件処理は、日本を含む国際社会が共通で直面する組織犯罪対策において、越境協力の重要性を改めて示す事例となった。ジョージア政府は声明で「引き続き国際的な司法共助体制の強化に取り組む」と表明している。

メディアソース: civil.ge

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