グルジアデモ隊弾圧、ポーランドが制裁!法執行官を対象
ポーランド、グルジアの法執行官に制裁
ポーランド外務省は4月17日、グルジア(Sakartvelo, საქართველო)における野党への弾圧が強まっていることを理由に、グルジアの法執行機関職員8名に対し、ポーランドへの入国を禁止する制裁を科したと発表しました。外務省は、「ポーランドはグルジア国民の親 ইউরোপীয়(Pro-European)志向を支持する」と強調しています。
制裁の背景
この制裁は、トビリシ(Tbilisi, თბილისი)やグルジアの他の都市で始まった大規模な抗議デモに続くものです。デモは、与党「グルジアの夢(Kartuli Otsneba, ქართული ოცნება)」のイラクリ・コバヒゼ(Irakli Kobakhidze, ირაკლი კობახიძე)首相が、2028年までの欧州連合(EU)加盟プロセスを一時停止する可能性を示唆した声明がきっかけで激化しました。
デモの状況と政府の対応
報道によると、警察はデモ参加者に対し放水銃や催涙ガスを使用し、野党事務所の襲撃も発生しました。平和的なデモ参加者の恣意的な拘束や身体的虐待、ジャーナリストやメディア関係者への攻撃も報告されています。抗議デモはすでに140日以上続いています。
国際社会の反応
「グルジアの夢」政権の行動に対し、ポーランドの他にも、チェコ、エストニア、ドイツ、ラトビア、リトアニア、イギリス、ウクライナ、米国が制裁措置を発動しています。
関連ニュース
* 2025年4月15日 – エストニア、ラトビア、リトアニアがグルジア政府高官に追加制裁
* 2025年4月10日 – イギリスがグルジアの検事総長と高官3名に制裁
* 2025年4月2日 – イギリスが「深刻な汚職」に関与したグルジアの裁判官に制裁
* 2025年3月24日 – ドイツが「グルジアの夢」関係者の入国禁止措置を追加
* 2025年2月12日 – スウェーデンがグルジア政府の行動を非難、制裁と民主主義支援を提唱
* 2025年1月30日 – チェコが内務省高官3名に制裁
* 2024年12月27日 – 米国がビジナ・イヴァニシビリに制裁
* 2024年12月19日 – イギリスがグルジア高官(内務大臣を含む)に制裁
結論
ポーランドによる今回の制裁は、グルジアにおける民主主義の後退と人権状況の悪化に対する国際社会の強い懸念を示すものです。EU加盟を目指すグルジアに対し、民主的な価値と法治主義の尊重を求める国際的な圧力は今後も強まることが予想されます。