アムネスティが指摘するジョージア政府の抗議参加女性への抑圧実態
Posted 21 days ago by Anonymous
国際人権NGOのアムネスティ・インターナショナルは、ジョージア(Georgia)政府が「ジョージアの夢」政権への抗議運動に参加する女性に対し、ジェンダーに基づく暴力と報復措置を増加させていると警告する調査報告書を発表しました。同団体によると、当局は違法な身体検査や性的暴行の脅迫、性差別的な侮辱を手段として、平和的なデモ参加者を威嚇・処罰しているとのことです。
デモ参加女性への組織的抑圧
アムネスティのデニス・クリヴォシェエフ副代表(東欧・中央アジア地域統括)は「政府は女性を標的にすることで抗議運動の鎮圧を図ったが、逆に強い連帯と抵抗を生み出した」と指摘。ジョージアの女性たちが国家による弾圧を「平和的抵抗の原動力」に変えている現状を強調しました。
違法な身体検査と威嚇行為の実例
報告書では複数の具体的事例を紹介:
- 野党「ドロア」党首エレネ・ホシュタリア(Elena Khoshtaria)の拘束時、違法な全面裸体検査を強要
- フェイスブックグループ創設者クリスティーナ・ボトコヴェリ(Kristina Botkoveli)宅への不当な家宅捜索
- 活動家ニノ・マハラゼ(Nino Makharadze)が警察車両内で性的ジェスチャーを受ける
これらはジョージア国内法と国際人権法の双方に違反する行為と批判されています。
システム化する性差別的暴力
2025年2月2日のトビリシ(Tbilisi)デモでは:
- 警察官が女性参加者に「レイプ」を仄めかす脅迫
- 家族への報復を示唆する発言
- 覆面警官による性的暴行の示唆
さらに2024年11月に拘束されたナティア・ジジグリ(Natia Dziguri)は、男性警官に囲まれた状態での跪坐を強要されたと訴えています。
アムネスティの提言
ジョージア政府に対して:
- 拷問・虐待の即時停止とジェンダー暴力への対応強化
- 違法な身体検査の廃止と明確な手順策定
- 警察の不正行為に関する徹底調査
- 被害者への補償とリハビリテーション保証
クリヴォシェエフ氏は「女性の尊厳を踏みにじる行為を抑止する法整備が急務」と訴えています。
メディアソース: civil.ge